じわもんとは、石川県の方言で地元産であることをさします。野菜ソムリエが石川県で生産されている野菜果物 じわもん野菜、じわもん果物を紹介します

きゅうり

きゅうりウリ科キュウリ属。インド北部のヒマラヤ山脈が原産であるが、日本へ伝播されてくる間、中国の南部を経由したもの(華南型)と、北部を経由したもの(華北型)で生育時の温度が変化し、現在はその中間の品種が多数を占めているため、温暖な気候を好むつる性植物である。

日本へは平安時代には伝わっていたとされるが、当時は華南型と呼ばれる「黒いぼ」系であった。現在の生食用きゅうりとは違い、黄色くなるまで熟したのち煮炊きしてたべるもの。江戸時代末期幕末には華北型と呼ばれる「白いぼ」系の品種が伝来し、それ以降、春作の華南型、夏秋作の華北型として栽培され、戦後、品種改良が盛んになり、生食するサラダ需要が増えたことから、どちらの長所も取り入れた白いぼ系品種群(F1)が台頭してきます。

現在は、ブルーム(果粉)が出にくく、若どりで歯触りがパリパリして瑞々しい白いぼブルームレスキュウリが90%以上を占めます。シャープ1という品種が代表的。生産量は少ないですが、他の種類としてイボの出ないフリーダム、四葉キュウリ、太きゅうりなどいろいろな品種があります。

石川県では、金沢市、白山市、小松市、内浦町、珠洲市を中心に、全体で35haほど栽培され、2790トンほど出荷しています。

平成15年には3250トンほど出荷しておりましたが、年年減り続け平成19年には2790トンにまで減っています。

一般的に夏が旬とされていますが、猛暑や30℃以上の気温では奇形果になりやすく、4月初旬から出荷され8月初旬までの春夏きゅうりと9月上旬から出荷される秋の抑制胡瓜の系統に分かれています。

主な品種は半促成施設栽培のシャープ1、シャープ7,加賀太、トンネル露地栽培の貴婦人ニュータイプ、秋作のシャープ7、アンコール10などが栽培されています。

栄養価は主成分の90%以上が水分だが、ビタミンA・B群・Cや、カルシウム・カリウム・鉄などのミネラル、食物繊維をバランス良く含んでいる

 

栽培特性

生育は18~25℃が望ましい。10~12℃以下になると生育が止まり、30℃を超えると奇形果が出やすくなる。雄花と雌花がある雌雄異体の虫媒花。

石川県で栽培されている代表的な品種特性。

シャープ1 (埼玉原種育成会) 

最高の品質と抜群の収量を誇るキュウリです。 冴えた濃緑色で、100gの重さ、21cm程度の長さの立派なキュウリが収穫できる。 とても秀品率が高く、味もよい。  とても品質が安定していて市場性が高く、安心して栽培できます。 ベト・ウドンコ・斑点細菌病などにも強くて作り易い品種です。 プロにおすすめの品種です。
キュウリの専門メーカー埼玉原種育成会のキュウリの中でも品質の安定性には、評価が高い品種です。

シャープ7 (埼玉原種育成会)

全国を席巻しているシャープ1の小葉、省力性、多収、高品質と秀品率はそのままに草勢を強めに改良した、ブルームレス台木とも最適な品種。

アンコール10 (ときわ交配)

やや葉が大きく、草勢はやや強め、果実は濃緑色で光沢があり、味が良い
果焼け出にくく、収穫は早めに始められる。雌花着果は、1~2月播種で主枝90%前後、7~8月播種で主枝30~40%、子枝はほとんど1~2節連続雌花節となる。主枝・側枝とも各節1~2果成り。収穫後数日経過しても光沢を失わず、外観、食味の低下が少ないため、スーパーや小売店、生活者の人気もある。

加賀太キュウリ (在来種)

金沢独特の在来品種で福島県の短太きゅうりと加賀節なりきゅうりの交雑で生まれたとされ、1果重が800gと通常の胡瓜の10倍にもなる。


作型は半促成普通抑制の3系統

四葉胡瓜半促成栽培ではガラス温室、ビニールハウスで育苗し接ぎ木した苗を2月下旬~3月上旬にかけて定植。温度管理、灌水、追肥、整枝作業を施して生育させ、4月上旬~7月上旬まで収穫する。普通作ではトンネル資材を使い4月上旬ごろに定植したのち、乾燥に注意しながら、梅雨時の排水対策なども必要。整枝、追肥などを行いながら、5月下旬から8月上旬まで収穫できる。抑制栽培はハウスで7月下旬から定植を始め、高温期で成長が早いため、温度管理をし、灌水も適切に判断する。8月下旬~11月下旬まで収穫できる。温度が下がってくると成長が悪くなるのでハウス内の温度は日中23~27℃、夜でも15℃を目安にして管理をする

県内各地の農協や出荷団体、個人生産者から金沢の中央卸売市場に運ばれ、金沢市内の各小売店で売られています。

■見分け方
イボがピンと張り、柔らかくなっていないものを選びましょう

 
■ 主な産地 金沢市、白山市

■ 収穫期間 

半促成・露地栽培 4月上旬~8月中旬 

抑制栽培 9月中旬~11月下旬

 
■ 保存方法
低温に弱いため、冷蔵庫よりも冷暗所(10~13℃)、湿度90%以上に置くと10日程度日持ちします。冷蔵庫に入れる場合は立てて保存することが望ましい。切った場合は切り口にしっかりとラップをはり、水分が蒸散しないようにするとよい

 

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