じわもんとは、石川県の方言で地元産であることをさします。野菜ソムリエが石川県で生産されている野菜果物 じわもん野菜、じわもん果物を紹介します

金時草

金時草キク科サンシチソウ属で熱帯アジアが原産ではないかといわれている。東南アジアを中心に自生できるほど生命力が強く、暖地では一年中若葉が生えることで、周年収穫できる場合もある。茎や葉が成長した段階でわき芽を収穫し、柔らかな若芽と葉を食用とする。加熱すると、ぬめりが出るため、珍しく。味にクセが無いため、子供から大人まで人気の高い野菜である

日本に伝来したのは18世紀と言われ、中国から、琉球、熊本へと伝えられた。熊本ではスイゼンジナと呼び、琉球ではハンダマと呼ぶ。

石川県では18世紀後半 江戸時代に北前船の流通中継拠点であった北国金沢へと運ばれた。当時は船乗りたちの貴重なビタミン源になっていたとされる。金沢では、高湿度の環境と昼夜の温度差が高いことから、紫色の発色が良く、葉の厚みも増し、食感が良く夏場の貴重な葉ものとして定着した。以来100年以上、栽培され続けているのは、金沢だけだと言われる。

金沢市の北部、富山との県境に近い森本、花園地区で栽培が盛んに行われており、霧がかかる山間地の高湿度と温度差が良質な金時草を育む土台となっている。

キク科ではあるが、花が咲きにくいため、交配が難しく、あまり多くの品種があるわけではなく、金沢では在来種の金時草として栽培されている。熊本県のスイゼンジナも伝統野菜を復活させる取り組みから、徐々に生産量を増やしている。元々は同じ種であるとされるが今日では、スイゼンジナのほうが、葉が小さく茎が細い。キンジソウは葉が大きく茎も太くなる

石川県では、金沢市を中心に栽培されています。

暑さに強く、寒さに弱いため、初夏から晩秋にかけて露地栽培で出荷しています。

栄養価は鉄分が豊富に含まれており、造血効果が期待できることから、夏場の貧血要望などに効果があると言われている。加えてアントシアニンの抗酸化作用が期待されている 

栽培特性

生育適温が20~25℃と高く、5℃以下になると生育が止まり、露地栽培では越冬せずに枯死してしまう。そのため、根をつけた苗を土つきで室にいれ、12℃前後で翌年の植え付けまで保管する。花は咲きにくく、種が採れることは少ない。

石川県で栽培されている代表的な品種特性。

在来種  

葉は互生し、長卵楕円形で葉の縁は鋸葉状である金時草栽培風景

作型はトンネル普通ハウスの3系統

普通作では冬期に保管してあった苗を、マルチ、敷きわらなどで地温が下がらないようにして5月中旬に定植し、追肥や乾燥に注意して灌水を行いながら、わき芽を収穫していく。6月~10月下旬まで 。ハウス栽培ではハウス内の温度に注意して、夏場は温度が上がりすぎるために、ほぼ開放し、冬場は温度をあげると成長は遅いが収穫でき、周年で収穫することが可能。

県内各地の農協や出荷団体、個人生産者から金沢の中央卸売市場に運ばれ、金沢市内の各小売店で売られています。

■見分け方
葉が厚みがあり、大きなものほど香りや味の特徴が出やすい

■ 主な産地 金沢市

■ 収穫期間 

露地栽培 6月中旬~10月下旬 

ハウス栽培 通年  

■ 保存方法
水分の蒸散が激しいので、濡れ新聞にくるんで冷蔵庫で1週間程度。葉っぱだけを食べるため、残った茎は、庭先の土にさしておくと、また若葉が出てくる

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