ほうれん草
アカザ科ホウレンソウ属。中央アジア原産と言われ、古くからペルシャ(現在のイラン)では食用とされていました。そこからヨーロッパに伝播さえたものを西洋種。シルクロードを通って中国へ伝播されたものを東洋種と大別でき、葉の形状が異なる2種類の品種群がありました。現在はそれらの交雑種が一年中出回っています。
日本への伝来は17世紀 江戸時代初期だと言われています。中国から持ち込まれたとされ、漢字では菠薐草、法蓮草と書く。菠薐は中国表記でペルシャの意。ぺルシャから持ち込まれたことを意味している。
アカザ科という、主要野菜の中では珍しい科に属しています。アカザは田や畑に生える雑草の一種ですが、同じ科の野菜としては、テンサイやテーブルビート、スイスチャード、ホウキギ(とんぶり)、オカヒジキなどが挙げられます。サトウ大根と知られるテンサイと近いことから、冬場のホウレンソウの根部には甘みがある。
現在のホウレンソウは東洋種と西洋種の交配種が主流で、周年出荷されていますが、冬場は東洋種が多く、耐寒性があり、甘みが強いものが出回っている。
石川県では、小松市、白山市を中心に、全体で32haほど栽培されています。露地と施設栽培の比率は50%
平成15年には650トンほど出荷しておりましたが、ここ数年は450トンほどで推移している。
暑さに弱いため、夏場は涼しい山間地での栽培だけで、冷涼な気候のときには石川県全域で栽培されています。
主な品種は春まきのサンライト、夏まき、秋まきのアクティブなど。他にも近年は注目されている赤軸タイプの食彩や日本ホウレンソウも少量ではあるが栽培している。
栄養価はビタミンA、B1、B2、C、鉄分などのミネラルを豊富に含みます。鉄分、カルシウムの含有量は全野菜の中でも特に優れています。シュウ酸、硝酸も含んでいますので、多量に食べる場合には茹でこぼすとよい
栽培特性
発芽および栽培適温は15~20℃で8℃以下、25℃以上になると抑制される。低温には強いが、高温には大変弱い。根の伸長は24℃で促進され、花芽分化は長日に、抽苔は長日温暖条件下で促進される。土壌適応性は広く、有機質含有量が多く通気性、保水力に富む土壌が適している。
石川県で栽培されている代表的な品種特性。
サンライト (サカタ)
西洋種一代交配種で丸葉、大葉で葉肉が厚い。早春~初夏まき用と知られ、べと病に強く、栽培しやすい良質多収種。草姿は半立性で、葉柄つまり、株張りすぐれている。日持ちがよく、市場での評価が高い
アクティブ (サカタ)
剣葉の一代交配種。浅い欠刻がある広葉で葉色は濃く食味もよい。株張りの良い多収品種。
作型は春まきと夏まき、秋まきの3系統
春まき栽培では3月下旬に種まきし30日前後で収穫が可能。夏まきでは6月下旬から25日前後。秋まきは10月初旬に播種、45日程度で収穫可能。その後寒冷期にも生育するが、収穫まで60日かかる場合もある。
県内各地の農協や出荷団体、個人生産者から金沢の中央卸売市場に運ばれ、金沢市内の各小売店で売られています。
■見分け方
葉の切れ込みが深く、根元が赤い物は冬場の東洋種。軸がしっかりしてサラダなどの生食はしにくいが、茹でて食べると甘みがあり、おいしい。ピンと張ったもので、根元の赤みが強い物を選ぶと良い。
■ 主な産地 小松市、白山市
■ 収穫期間
春夏まき栽培 4月下旬~8月下旬
あきまき栽培 11月下旬~3月下旬
石川県慣行農法ガイドライン
農薬散布回数上限 慣行 8 特栽 4
化成肥料10a窒素成分上限 慣行 16
■ 保存方法
温度が高いと水分の蒸散が激しいので、なるべく早く冷蔵庫に入れる。乾燥している場合は濡れ新聞でまくと良い
硬めに茹でて、小分けにして冷凍もできる
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: ほうれん草
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://vege-fru.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/95
コメントする