じわもんとは、石川県の方言で地元産であることをさします。野菜ソムリエが石川県で生産されている野菜果物 じわもん野菜、じわもん果物を紹介します

ブロッコリー

ブロッコリーアブラナ科アブラナ属。とても幅広いアブラナ属の中で、ヤセイカンラン(野生甘藍)種に属し、キャベツやケール、カイラン、カリフラワー、ロマネスコなどは、この種に属しています。これらは地中海沿岸が原産のケールを基に、ヨーロッパで派生したものと言われ、ブロッコリーは約2000年前からローマで食べられていたと言割れています。カリフラワーとは特に近い種であるとされ、近年は茹でると紫色になるカリフラワーが開発されるなど、見た目では区別しづらくなっています。

日本には明治以降に伝来しましたが、本格的な栽培が始まったのは戦後。西洋料理が増え、サラダの需要が伸びたことから、広まっていき、今では欠かすことのできない野菜になってきました。世界での歴史は古いが日本では伝来して100年、一般に食べられ始めて40年ぐらいの歴史しかありません。

花蕾を食用としてきましたが、太い軸も美味しく食べられる品種も改良されてきています

石川県では、加賀市、白山市、珠洲市を中心に、全体で130haほど栽培され、年間で約900t出荷されています。平成15年には950トンほど栽培されていましたが、平成16年は記録的に少なかったが、それ以降は持ち直し、年年増加傾向にある。

冷涼な気候を好むため、石川県内では5~6月、10~12月の限られた時期にしか流通しない。収穫後の鮮度保持も重要で、冷蔵しないと鮮度保持が激しい。逆に急速で低温にすると甘みや食感を損なうことが少なくなる。色よく茹でた花蕾はふわふわとした食感で甘みを感じる。

主な品種は早春まきのピクセル、すばる、緑帝。夏まきは春まきと同じピクセル、すばる、緑帝のほか、沢ゆたか、改良緑炎。

栄養価は、特にビタミンCがたっぷり含まれています。ウィルスに対する抵抗力を高め風邪予防に欠かせない。また美肌効果も高く、コラーゲンを作ったり、シミ・そばかすを防ぐ効果もあると言われています。他にも、カロチン(ビタミンA)やビタミンB6は肌や粘膜を正常に保ってくれる効果があるため、ブロッコリーを食べることで美肌効果が期待できます。しかもビタミンB群も含まれ、代謝を高めてくれる効果が期待できます。

栽培特性、生育適温は平均気温が18~20℃で、昼夜の寒暖差が3~5℃が望ましい。耐寒性は強いほうだが、10℃以下の気温では生育が遅れる。25℃以上になると異常花蕾の発生や局部褐変を起こしやすい。

石川県で栽培されている代表的な品種特性。

ピクセル(サカタのタネ)  

夏まき,春まきができる適応性の広い高品質早生品種、第50回全日本そ菜原種審査会一等特別賞受賞
播種後90日前後で収穫できる早生種である。草勢は中程度,草姿もやや立性でバランスよく、側枝も少なく栽培しやすい。花蕾は大型の豊円形でしまりよく,小粒・濃緑色で日持ち性もよい。収穫期がよく揃い、一斉収穫にも向く。茎の空洞は発生しにくく、軟らかく切りやすい。栽培適応性が広く、平坦地秋どり・初夏どりほか,高冷涼地夏どり・初秋どりにも向く。

緑帝(サカタのタネ) 

熟期は「緑嶺」とほぼ同じ中生種で、播種後105~110日で収穫となります。栽培適応性が広く、夏まき秋冬どりのほか、秋まき春どり、春まき初夏どりなど種々の作型に使えます。葉は濃緑、細めで草姿は若干立性となり、よくそろい、細菌性黒斑病や黒腐病に強いです。花蕾形よく、花蕾粒小さく、よくそろい、「緑嶺」よりアントシアンの着色が少ないので花蕾色がよいです。

すばる (BL)

年内に形の良い花蕾が収穫できる早生種。草姿は半開帳性、やや矮性で小ぶりだが、根が強く倒伏しにくい。11月~12月穫りに向く早生種で、直緑28号などの冬穫り種の前に収穫する。花蕾は形良い豊円形で、若干の紫色がでるが上物が多く収穫できる。数本の側枝が出るので、頂花蕾収穫後に側枝花蕾もとれる。

沢ゆたか (サカタのタネ)

豊円形の大型花蕾で,遅まき早どり用中早生種。晩夏から初秋の遅まきで早どりができる中早生種である。草姿立性で側枝が少ない.
花蕾は豊円形で,紫色の着色が少なく濃緑である。茎の空洞が少ない.また,軟らかいので収穫もしやすい。

改良緑炎 (サカタのタネ)

いかなる時期にも花蕾に紫色が出ない。草姿立性で茎短く、作業性に優れる。アントシアンレス種で、いかなる時期にも花蕾に紫色が出ない。花蕾は厚みがあり、小粒で締まり良く、ドーム型になって品質優れる。一般地の11月~1月穫り、暖地の12月~2月穫りに適した頂花蕾専用種。

  作型は早春まき夏まきの2系統

FP100.jpg春まき栽培ではトンネル、マルチ、露地の3系統で3月に定植をし、5月中旬から6月下旬まで収穫ができます。夏まきでは普通栽培だけで品種によって収穫時期をちがわせて作る方法が用いられます。 

県内各地の農協や出荷団体、個人生産者から金沢の中央卸売市場に運ばれ、金沢市内の各小売店で売られています。関西方面へも出荷されています

■見分け方
初夏に収穫される春まきのブロッコリーは気温の上昇に伴って花の成長が進みやすくなるため、温度が高くて鮮度が落ちると、全体的に黄色くなり、花蕾も落ちやすくなります。蕾が固く、株が張っているものを選びましょう。

夏まきで秋から冬にかけて収穫されるものは、晩冬に霜の影響でアントシアニンが残り、紫色に変色することもありますが、茹でると緑色になります。寒さに当たったほうが、甘みが増し食味もよくなるので、うすく紫色になっているもののほうが、よいでしょう。

 
■ 主な産地 加賀市、白山市、珠洲市

加賀市や白山市では、鮮度劣化を防ぐため、発泡スチロールに入れて、そこに氷をいれ、氷温貯蔵で運ばれます

■ 収穫期間 

早春まき栽培 5月中旬~6月下旬 

夏まき栽培 9月下旬~12月下旬

 
石川県慣行農法ガイドライン
農薬散布回数上限
 慣行 28 特栽 14
化成肥料10a窒素成分上限 慣行 12  

■ 保存方法
生のままでは、水分の蒸散、呼吸によって冷蔵庫内でも劣化は進みます。美味しい時は少ないと考えて、早めに食べるのが一番良いですが、硬めに茹でて冷凍する方法もあります。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: ブロッコリー

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://vege-fru.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/79

コメントする