吹立菜(ふきたちな)
アブラナ科アブラナ属。アブラナ科のツケナ類に近いものは交配・交雑が激しく、全国にたくさんの品種が存在し、種の起源を特定するのは難しい。吹立菜は小松菜の変種とも言われているが、詳しい種の起源はわかっていない。藩政時代に金沢市の城南・笠舞地区で栽培されており、これが種の始まりだといわれている。
くきたち菜、てんば菜、唐菜などと呼ばれることもあるが、これらは地方での独自の呼び方であり、違う地方では全く別の品種をさす場合もある。
てんば菜とは金沢市以南でよく使われる呼び名で、塩漬けし、重石を乗せた後でも、じっとしておらずに、にょきっと茎を伸ばし花まで咲かせる成長力から「おてんば娘」という意味をこめたもの。
石川県金沢市で栽培が始まった後、金沢以南、白山市、小松市、加賀市などに広まり、冬場の漬物用菜っぱ、または煮物に、古くから親しまれてきました。
葉の形状が丸みを帯び、葉肉の厚みがあり、茎も太くしゃきしゃきしています。ほんのりとした苦味を感じ、火を通すと、それが旨みに変わる。冬の寒さにあたって甘みも増しており、冬場にはなくてはならない菜っ葉。
栄養価 ビタミンAにかわるカロテンが豊富に含まれており、ビタミンCも多い
栽培特性
耐寒性を持ち、播種後数日で芽が出て寒冷期にゆっくりと成長します。
作型は普通栽培
10月下旬に播種し、本葉3~4枚のところで間引き。耐寒性があるため雪に押されても問題はなく、雪の中でゆっくりと大きくなる。その間、追肥、除草などを行い60~75日で収穫できる。
県内各地の農協や出荷団体、個人生産者から金沢の中央卸売市場に運ばれ、金沢市内の各小売店で売られています。
■見分け方
葉の色が濃緑色でみずみずしいもの。葉の丸みがあり、葉厚が厚いものをえらぶとよい。
■ 主な産地 金沢市、小松市
■ 収穫期間
普通栽培 1月中旬~4月中旬
石川県慣行農法ガイドライン
農薬散布回数上限 慣行 8 特栽 4
化成肥料10a窒素成分上限(N kg/10a) 慣行 20
冬の寒さでゆっくり育つ吹立菜は甘みがあり、火を通すと茎はしゃきしゃき、葉はもっちりとした食感が楽しめます
■ 保存方法
長期間の保存には不向きですので、なるべく早めに使い切りましょう。保存の際は切り口を下に向け、縦ないしは斜めにして冷蔵庫に入れましょう。
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