しゅんぎく
キク科キク属。地中海沿岸が原産。ヨーロッパでは観賞用のハナゾノシュンギクが栽培されていますが、蔬菜として伝来し中国から日本へ伝播されたのは17世紀以前(室町時代)だと言われています。葉と茎を食用とし、日本各地で作られますが、地方によって好みが分かれており、葉の大きさ、形状や茎の長さは地方によって違います。
日本で栽培されている春菊の系統は主に3つ。葉の大きさで分けた大葉種、中葉種、小葉種。それぞれの系統には葉の切れ込みの深さなどの違いはありますが、大きさで分けるとこの3系統になります。
大葉種は別名おたふく葉とも呼ばれ、ほとんど切れ込みが無い丸い葉をしています
中葉種は一番多く栽培されている種類で、側枝の分枝が多く、根元から株が張る株張り型の品種や、節間が伸長しやすく主茎・分枝を継続的に摘みとっていく摘みとり型の品種などがあります
小葉種は葉は小型で欠刻が深く、葉肉が薄いです。生育はじっくりとしており、収量が低く、栽培は減少しています。
石川県では、小松市、金沢市を中心に、中葉種を栽培しています。金沢市では加賀野菜の金沢春菊という大葉種も少量ながら栽培しています。
耐寒性があり、春に花が咲く菊と同じように冷涼な気候を好むため、石川県内では11~翌年3月、5月~6月の約半年間だけ流通しています。主に鍋物に使われうことが多いですが、金沢春菊のようにクセが無く柔らかい物は生でも食べることが出来ます。ふわふわとした食感で甘みを感じる種類です。
主な品種は在来種で中葉系のもの。
栄養価は、β(ベータ)-カロチンやビタミンB群・C、鉄分、カルシウム、カリウム、食物繊維など栄養素を豊富に含む代表的な緑黄色野菜である。 特に春菊に含まれているβ-カロチンは、ほうれんそうや小松菜を上回る含有量である。
栽培特性、発芽適温15~20℃で発芽から約60日間で草丈17~24センチに成長します。その間10℃~35℃までの幅であれば生育します。28℃を超えると生育不良になることが多い。耐寒性は強く、本葉展葉後は0℃でも枯れないが、良質な生産を行うには、8℃以上が望ましいとされる。土壌の適応性は広いが、根が浅く、乾燥に弱いため、有機質に富んだ保水性のある砂壌土~壌土が適している。PH6~6.5
石川県で栽培されている代表的な品種特性。
中葉系(在来)
葉の欠刻が浅い浅めで生育は早くて収量も多い。
きわめ中葉春菊 摘みとり中葉 寒さに強く、濃緑で良質な中葉の摘みとり種。低温伸長性と側枝の発生力が強い特性です。根付きの束ね出荷にも適します。
金沢春菊 (在来種)
大葉種に属し、大判で欠刻が浅い。耐寒性、耐暑性ともに低いほうで、収量は少なく病気にもよわい。柔らかく、肉厚で、香り味ともに良いが、栽培は難しく加賀野菜に認定され、増産と技術伝承には問題を抱えている
作型は秋まきハウスと春まきトンネルの2系統
秋まきハウス栽培では9月下旬から耕起、10月上旬には播種し、間引き、追肥、保水を重ねて11月下旬に収穫が始まる。段播きで3月中旬まで出荷されている。春まきトンネル栽培ではトンネル内に3月中旬に播種、5月初旬から6月下旬まで収穫できる。
県内各地の農協や出荷団体、個人生産者から金沢の中央卸売市場に運ばれ、金沢市内の各小売店で売られています。関西方面へも出荷されています
■見分け方
葉の先までぴんとした鮮度の良い物を選びます。時間が経つと、水分が蒸散し、しおれてきますし、湿度のある冷蔵庫に長く置くと葉が溶けたり、黄色く変色します。
■ 主な産地 小松市、金沢市
鮮度を保持する袋を使って出荷されいます
■ 収穫期間
中葉種
秋まきハウス栽培 11月下旬~翌年3月下旬
春まきトンネル栽培 5月初旬~6月下旬
大葉種
11月下旬~翌年4月上旬
■ 保存方法
生のままでは、水分の蒸散、呼吸によって冷蔵庫内でも劣化は進みます。美味しい時は少ないと考えて、早めに食べるのが一番良いですが、硬めに茹でて冷凍する方法もあります。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: しゅんぎく
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://vege-fru.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/85
コメントする