さつまいも
ヒルガオ科サツマイモ属で日本には1600年ごろ明から琉球へ伝わったとされ、その後に琉球を攻めた薩摩の領主が持ち帰り、種子島で栽培を始めたとされる。
石川県には種子島で本格的な栽培が始まった1697年頃、加賀藩の武士であった太郎右衛門という人物が、薩摩の国から、ひそかに持ち帰り、当時、加賀藩歴代藩主の鷹狩りや休息所という位置づけであった五郎島地区で栽培を始め、今では日本一との呼び声が高い、加賀野菜のサツマイモ、五郎島金時の基を築いたとされる。
全国的には1734年に儒学者 青木昆陽が八代将軍徳川吉宗の許しを得て関東でサツマイモ栽培を始めたことがきっかけとなっており、関東で栽培が始まる以前から、石川県では栽培されていた。
加賀野菜としては「さつまいも」と表記するのが正しい。産地の地名を冠した「五郎島金時」は、金沢市で収穫されるサツマイモの中で、JA金沢市 五郎島金時部会が所有する商標名である。
痩せた土地でも収量が多く、繁殖能力が高いため、飢饉対策に奨励されていた。
石川県での産地は金沢市、志賀町、宇ノ気町 年間 約5000t出荷しています
生育温度は15~38℃で15℃以上ないと根の発達が乏しく、9℃以下になると腐敗が始まるほど、温度に敏感な植物。日照時間が12~13時間で肥大が促進され、積算温度3000℃。通気性が良い適度な砂粒が栽培に適している
石川県で栽培されている代表的な品種。
高系14号
昭和20年、高知農業試験場で早掘り生食品種として育成された。早期肥大性を持つため、早掘りに適しており、貯蔵性が良い。紡錘形で表皮は赤褐色
ベニアズマ
関東85号とコガネセンガンの交配種の中から、選抜育成されたもの。昭和59年 農林36号として登録され、ベニアズマと命名。長紡錘形で果皮は赤みが強く、貯蔵中にデンプンの糊化が早いため、粘質になりやすい
作型は早掘り栽培と普通栽培の2系統
早掘り栽培では3月上旬から種芋を伏せ込み、4月上旬の定植作業まで育苗を行う。採苗したものを4月下旬からマルチ被膜を施した畝に定植。乾燥に注意して適度な灌水を施し、コガネムシの予防のため最低限の防除をするなどの措置を施したのち、定植から約100日間で収穫が始まる。早掘りの芋の出荷は、8月初旬~9月。その後普通栽培のものが収穫されはじめる
県内各地の農協や出荷団体、個人生産者から金沢の中央卸売市場に運ばれ、金沢市内の各小売店で売られています。
■見分け方
収穫始めは水分が多く、甘みも少ないため、収穫後少したったもののほうが、ほくほくさが増す。
■ 主な産地 金沢市、かほく市、志賀町
■ 収穫期間
早掘り栽培 8月初旬~9月上旬 主な品種 高系14号、ベニアズマ、栗こがね
普通栽培 9月中旬~11月上旬 主な品種 高系14号、ベニアズマ、栗こがね、パープルスィートロード
保存方法
1か月程度常温で保存が可能。日光を避け風が当らず、温度が一定のところが望ましい
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